連合西北ブロック地協「2026男女平等セミナー~炎上CMで読み解く多様性の包摂~」を開催。

掲載日:2026年9月30日

西北ブロック地協は、9月29日(火)、池袋アットビジネスセンターにて「2026男女平等セミナー」を開催しました。このセミナーは、毎年、男女平等社会実現に向けた政策課題の共有、意識啓発を目的に、女性委員会と男女平等参画委員会の共催で開催しています。
 今年は「炎上CMで読み解く多様性の包摂」をテーマに、東京大学教養学部附属教養教育高度化機構D&I部門准教授の福永玄弥先生にご講演をいただきました。

 福永先生はまず、※1クリティカルマス(決定的多数)や、今まで男性・女性の歴史的背景などをご説明いただき、時代とともに価値観は変容していくとお話がありました。
そしてマジョリティ(多数派)の常識だけではなく、マイノリティ(少数派)の全ての可能性を考慮し、配慮する必要があるとの事でした。

 具体例であったのは生理用品についてです。
東京大学では男性・女性トイレの両方に生理用品を置いており、一見すると男性トイレには必要が無いように思われます。
しかし、実態としてトランスジェンダー(身体的に女性、心が男性の場合)は外見が男性的なため男性トイレを使用するので生理用品が必要になります。
また、病気が原因で男性であっても生理用品を使用する人もいます。
つまり、「生理用品をトイレに設置する」一つとっても、様々な視点から想像力を働かせマイノリティの方に平等に配慮する必要があるということです。

また今回の講演では実際に炎上したCMを見ながら、誇張された男女の役割やマイノリティへの偏見の助長について解説をいただきました。
映像に限らず様々な作品がある中でCMが「炎上」してしまうのか。それはCMが「全ての人を対象とした公共性の高いもの」だからと言えます。
ただ、福永先生は『配慮し過ぎて本来の役割であるCMのメッセージ性を失っても良くない。様々な事情を抱えた人々が居ることを理解し、現代において必要な価値観なのか考える必要がある。』とのことでした。

今回の講演では、新しい視点から「ジェンダーの多様性」について参加者に考えるきっかけを頂き盛会の内にセミナーは終了しました。

※1 クリティカルマス(決定的多数):組織や議会などの少数派が「3割」を超えると、無視できない勢力となり、議論や雰囲気、意思決定の内容に変化が生まれやすくなると言われています。