西北ブロック地協「ボランティア視察研修会開催」~被災地へのつながりを絶やさず引き続き支援を継続しよう~

掲載日:2026年9月16日

 9月11日~12日、ボランティア委員と構成組織次世代メンバー、併せて19名で、福島県双葉町、大熊町、にて「ボランティア視察研修会」を開催しました。双葉町については、昨年、一昨年に引き続きの来訪となります。

 

 11日は『ネクサスファームおおくま』にていちご株の撤去を行いました。この作業は夏の時期に人海戦術で行いますが、なかなかそこまで手が回らない、という現状があります。今年はこの撤去作業のボランティア活動を行ってまいりました。

 ネクサスファームおおくまは、大熊町が100%出資する第三セクターとして設立され、2019年からいちごの栽培を開始しました。大熊町が目指すゼロカーボンの取り組みに基づき、環境に優しい再生可能エネルギーを使用しています。 

 大熊町はもともと梨やキウイなどの果樹の生産が盛んでしたが、東日本大震災後、屋外で生産するものは安全性の面で不確定な要素が多いため、復興の象徴として、いちごで特産品を作り、東北の被災地から新しい産業を発信していこう!と、取り組みをスタートされたそうです。

 ネクサスファームでは、多様な働き方に対応していきたいという理念をもち、1年を通じて安定して働ける環境を作っています。あらゆる価値の源泉は人。より良い未来を志す人が工夫を積み重ね発展をもたらします。『企業の利益だけに留まることなく、地域社会に必要とされるものでなければ、存在する意味がない』といいう強い意志のもと、農園を継続されています。

 

 その後、双葉町役場を来訪し、役場のみなさまからの温かいお出迎えに恐縮しきり。連合西北ブロック地協よりカンパ金を贈呈し、意見交換もさせていただきました。

 

 2011年3月、東日本大震災発生、福島県は甚大な被害に見舞われました。さらに原発の事故によって、大熊町、双葉町、富岡町は長きにわたり、全町民が住み慣れた町からの避難を強いられることになりました。2022年、6月に大熊町、8月に双葉町、2023年11月に冨岡町の特定復興再生拠点区域の避難指示がようやく解除されました。医療・介護や子育て、住まい、買物等の生活環境の整備に加え、働く場の確保など、特定復興再生拠点区域においては、いまだ多くの課題が残されています。引き続き、国や地元自治体等と緊密に連携をしながら、こうした課題を一つ一つ解決し、特定復興再生拠点区域の復興と再生にしっかり取り組んでいかねばなりません。

 

 12日は、橋本双葉町総務課長、高萩双葉町議会議員、に双葉駅前広場、駅西住宅、旧双葉町役場、をご案内いただき、意見交換をさせていただきました。
 「双葉町は、震災からおよそ11年もの間、残念ながら人が住むことのできない地域でした。それだけの空白の時間を経過した今は、もともと双葉町に住んでいた方が帰還されるにあたっても、また新しく双葉町に移住される方にとっても、未来の双葉町の暮らしをゼロからつくっていくくらいの『フロンティア精神』が必要だと考えました。そこには、帰還者も移住者もバックグラウンドの違いに関係なく、対等な立場で、ここに住まう仲間として、共に双葉町の未来を描いていくことが重要。だからこそ、一人ひとりの個性や生き方を住民同士でシェアし、交流が生まれる工夫を、建築にも盛り込みました。ゆくゆくは、住民同士の交流だけでなく、外から遊びに来た人と住民同士で、境界線をゆるやかに溶かしていくようなコミュニケーションが生まれていけばいいなと期待しています」

 

 双葉町は『2030年までに居住者2000人』を目標に掲げています。以前とは違った形だけれど、ゼロから生まれ変わろうとしている新しい双葉町の姿。駅前には、被災後町内に立地する初のスーパーとなる『東日本一小さなイオン』が昨年誘致されました!

 また、新たな復興のシンボルとして、飲食店が入る商業施設『MEMEGURU FUTABA(めめぐるふたば)』がオープン。「めめぐるふたば」の愛称には、双葉駅前を巡ってほしい、町の復興同様にどんどん成長していく施設を目指したいという思いがつまっています。双葉町に来た際は、是非訪れてみてください。

 宮本ボランティア委員会委員長から、「2日間、『つなげよう、つながろう、ふたばの輪』をスローガンをもとに、希望に向かって発信を続ける双葉町の視察をしてきました。これからも連合西北ブロック地協は、被災地へのつながりを絶やさず、引き続き支援を継続していきましょう!」との挨拶で締めくくりました。

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