運動の継続で「北方四島の早期返還」と「日ロ平和条約」の締結へ~連合2026平和行動 in 根室に参加~

掲載日:2026年9月16日

 9月4~6日にかけて、「連合2026平和行動 in 根室」へ連合関東ブロック代表団として、連合東京より徳重連帯活動局長、森本連帯活動局・局長(関東ブロック事務局兼務)および、各ブロック地協、女性委員会、オールユース(青年委員会)の代表計8名が参加しました。

 

連合東京代表団。(前列左から)奥山さん、望月さん、徳重連帯局長、古賀さん、(後列左から)髙松さん、村田さん、森本連帯活動局・局長、小町さん

 

 北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)で行われた「北方四島学習会(Aコース)」では、第1部として80分間「ふるさと北方四島への想い」と題した講義を元島民である、児玉泰子氏と古林貞夫氏からそれぞれいただきました。それぞれ当時の様子や故郷への強い想いなどが語られました。その後休憩を挟み、第2部として70分間「北方領土の軍事的価値」と題した講義を小泉悠氏(東京大学先端科学技術研究センター准教授)よりいただきました。

 

北方四島学習会の会場・北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)にて

北方四島学習会は「Aコース」に参加

 

 納沙布岬にて開催された「連合2026平和ノサップ集会」は、神保連合事務局長の主催者挨拶で始まり、地元・連合北海道の須間会長、来賓の方からの挨拶、特別報告として連合島根役員から「竹島問題」について発表がありました。その後、ピースリレーとして連合北海道の須間会長から連合沖縄の平良事務局長にピースフラッグが引き継がれ、集会アピール宣言が行われ、最後に参加者全員でがんばろう三唱を行い、閉会しました。

 

「北方領土返還祈念シンボル像」を背景に集合写真

 

 期間中は秋晴れに恵まれたなかでの平和行動となりました。穏やかな海の向こうには、今も返還されない北方四島があり時間だけが経過していっています。元島民の高齢化・減少も進んでおり、昨今の国際情勢により墓参の道も閉ざされています。北方四島の早期返還がなされることを祈りながらの行動となりました。

 

★参加者の感想★

 今回、連合東京東部ブロック地域協議会幹事として、連合東京のチームに参加し、「連合2026平和行動in 根室」に加わる機会をいただきました。貴重な学びと経験の場を設けていただきありがとうございました。

 連合東京チームは、徳重さんをはじめ、多様な産別・単組から構成されていて、初対面の方も多かったものの、皆さん気さくで気の良いメンバーばかりで、緊張することなく終始和やかに過ごすことができました。

 北方四島学習会については、「当事者の話を聞かないとなかなか自分事として考えにくい」というのが率直な実感でした。これまでは、第二次世界大戦の無条件降伏により日本が千島列島全体を放棄した、という理解のもとで、なぜ北方四島だけが千島列島から外れているのか腑に落ちないまま、どこかで「難しい問題」として半ばあきらめていたところがありました。今回の学習会を通じて、戦争終結後にソ連(現ロシア)が不当に占拠したこと、サンフランシスコ講和条約で千島列島の放棄はあっても、元々日本固有の領土である四島は千島列島とは別扱いであったことなどをあらためて学び、これまでの自分の理解が不十分であったことを痛感しました。

 元島民の方々からは、「まずは墓参を認めてほしい」という切実な訴えがありました。不当に占拠され、金銭・資産の簒奪はあったものの、非人道的な行為は受けなかったという話も印象的でした。平均年齢が90歳を超え、元島民の人数もすでに(当時の人数から)3分の1を切っているという現実を前に、「時間が残されていない」という重みを強く感じています。一方で、今も四島に暮らすロシア人住民がどれくらいいるのか、その生活実態や意識も含め、「今ある現実」と向き合ったうえで、両国民が共生できるような枠組み(たとえば何らかの自治区的な形)が模索できないか、と個人的には考えさせられました。主権の回復そのものは極めてハードルが高い課題ですが、せめて人道的な交流や墓参の恒常化など、今できることから積み上げていく必要性を感じています。

 平和ノサップ集会では、全国各地から連合の仲間が集結しており、その規模と熱量に圧倒されました。天候は晴れではありつつも少しガスがかかっており、残念ながら真珠島灯台までしか見えませんでしたが、「ここが最前線であり、未解決の領土問題が現に存在する場所なのだ」という緊張感を肌で感じることができました。同じ領土問題である竹島についての話も少し聞くことができ、北方領土だけでなく、東アジア全体の安全保障・平和構築をどう捉えるかという視野の広がりにもつながりました。

 今回の平和行動は、単なる「視察」や「研修」を超え、歴史認識・国際情勢・人道問題・平和運動を自分自身の課題として捉え直すきっかけとなりました。組合役員として、職場・支部・地区協議会の仲間に対しても、今回学んだ事実や元島民の方々の声を共有し、「遠い問題」ではなく「自分たちの今と未来に関わる問題」として一緒に考えていく取り組みを進めたいと思います。

 最後に、このような貴重な機会を企画・運営いただいた連合本部、連合東京、関東ブロック連絡会の皆様、そして行程全体を支えていただいた東武トップツアーズならびに関係者の皆様に深く御礼申し上げます。今回の経験を、今後の平和・人権・民主主義を守る労働運動の実践にしっかりと活かしていく決意です。

東部ブロック地協

髙松 克雄(基幹労連東京・IHI労働組合連合会東京支部)

 

 大変貴重な経験をさせていただきました。現地に行って実際に見たからこそ、抱いた気持ちがあります。ニュースや本だけでは読み取れない、元島民の方の感情を知ることができました。

 平和ノサップ集会で登壇された方の「沖縄・広島・長崎と同じように『戦争が招いた悲劇である』ことを忘れないでほしい。」という言葉が一番印象に残っています。まさにその通りで、これからも北方領土問題に関心を持っていこうと思いました。

女性委員会

村田 有里(JR連合東京都協議会・新幹線メンテンナンス東海労働組合)

 

 今回の平和行動を通じて、北方領土問題がいかに根深く、そして全国民にも大きな影響を及ぼしている事象であるということをよく理解することができました。

 その中でも特に印象深かったのは、「なんの前触れもなく、銃を持ったソ連軍が土足で自宅に上がり込み、島全体を占領した話」や「島から強制的に退去させられた際に荷物のような扱いを受けた話」、「故郷に帰りたくても足を踏み入れることさえできない辛く、やりきれない想い」などといった元島民の方々の実際の声や想いでした。

 元島民の方々をはじめ、数多くの人たちが、これまで北方領土返還運動を続けてきた経緯があるなかで、今日までロシアの不法占拠が続いております。

 この問題を前に進めるためには、国を動かすためには、日本国民一人ひとりが北方四島で起きた事象や事実を正確に理解し、一人でも多くの人が運動に参加することだと強く感じました。

私自身も今回学んだことをまずは職場や家族、仲間といった身近な人に対して、しっかりと共有をしていきたいと思います。

 また、連合として、連合が掲げるめざす社会のために、本活動のみならず、幅広い活動や取り組みを展開していると思いますが、一つひとつの活動や取り組みは、すべて繋がっているということも今回改めて痛感しました。

 今後もこうした想いを持って、連合の活動に参画してまいりたいと思います。

西北ブロック地協

奥山 京介(東京都電力総連・東京電力労働組合)

 

 これまでの人生でニュースや新聞等を通じて「北方領土問題」を幾度となく目にしてきましたが、どこか遠い出来事のように感じていました。しかし今回、「連合2026平和行動in根室」に参加し、元島民の方々からの切実な想いや歴史の重みを感じ、この問題に対する認識は変わりました。

 特に胸に響いたのは、元島民の方々が今もなお故郷への強い望郷の念を抱き続けている姿です。

 そして、かつては1万7千人以上いた元島民の生存者がついに5千人を切ってしまいました。

 戦後80年が過ぎ元島民の方々の平均年齢も90歳を超えた今、一日でも早く平和的な解決がのぞまれます。

 日本政府には緊迫する国際情勢ではありますが毅然とした外交姿勢貫き早期解決に向け全力を尽してほしいと感じました。

三多摩ブロック地協

小町 豊(自治労東京・武蔵野市職員労働組合)

 

 今回初めて根室での平和行動に参加させて頂きました。

 北方領土については教科書で学んだ知識しかありませんでした。今回「北方四島学習会」と「2026平和ノサップ集会」に参加させて頂き、正しい歴史認識をすることができました。

 元島民の方々から教えて頂きました当時の状況や故郷に帰りたくても帰れない、墓参さえもできない思いを聞き、1日でも早い領土返還と墓参ができることを強く願います。

 また1万数千人いた元島民の方も今は5千人を切り、平均寿命も90歳を超えている状況でもあり、元島民の方の声を聞くことができる機会も年々少なくなっており、風化されぬように今回お聞きした内容を1人でも多くの組合員に届けられるように発信をしていきたいと思います。私ができることをまずは行動に移していきたいと思います。

 最後になりますが、企画運営頂きました関係者の皆様に感謝申し上げます。

 この度は誠にありがとうございました。

オールユース(青年委員会)

古賀 康孝(基幹労連東京・神戸製鋼労働組合)

 

<「平和行動in根室」連合東京行程>

 5日(土)    北方四島学習会(Aコース)に参加

 6日(日)    連合2026平和ノサップ集会に参加

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