知識とネットワークを武器に、自らで課題解決へ ~中小労組のための新任役員基礎講座を開催~

掲載日:2020年12月14日

 この基礎講座は、中小労組の役員や、最近労働組合の役員になったという方々を対象に、連合東京が毎年開催しているものです。労働組合の役割とは何なのか、押さえておくべき労働法規や連合の春季生活闘争の考え方とは何か、といったポイントを効率よく学びつつ、同時に、グループワークを通した参加者同士の課題共有や情報交換をも目的としています。

 今年は11月28日と12月12日の2回(内容は同じ)、いずれも土曜日の13時から17時までの半日開催とし、合わせて13組織22名にご参加いただきました。

 内村会長代行による「労働組合の必要性と基礎知識」では、政治や雇用・賃金の現状、労働組合の組織率等に触れ、新型コロナウィルス感染拡大で新しい生活様式が求められる中、労働組合が働く人の声を代弁し、現状をチェックする重要な役割を担っていると説明。

 吉岡副事務局長による(11/28は田代局長)「知っておくべき働き方改革関連法」では、労働時間の上限規制や年次有給休暇の5日間取得義務化などについて罰則規定含めて説明したほか、同一労働同一賃金の考え方として具体的な判例にも触れました。また平野部長による「連合2021春季生活闘争の考え方」では、基本的な連合の闘争方針を述べ、各単組の取り組みを激励しました。

 その後、グループディスカッションでは参加者を3つのグループに分け、自組織の紹介や抱えている課題について共に考える時間としました。コロナ禍での組合活動、残業削減、休暇取得促進、パワハラや社員同士の人間関係のトラブルなど多岐にわたって取り組んでいる実態を互いに知り、改善・解決に向けた方法を出し合いました。

 労働組合があれば、知恵を出し合い自分たちで解決の道筋を模索できます。組合役員は責任も大きく多忙ですが、知識とネットワークを武器に解決に向けて切磋琢磨していきたいものです。連合東京が開催するセミナーや講座がその一助となれるよう、参加者アンケートを参考にこれからも取り組んでまいります。