「日常と違う景色」で気づく田町駅周辺まちあるき(第3回連合東京VST研修)

掲載日:2022年6月22日

連合東京ボランティアサポートチーム(VST)研修は、6月18日に第3回研修を行いました。

今回は障がい者当事者と一緒に田町駅周辺を歩き、普段とは異なる視点からまちを見るフィールドワークを行いました。

 

最初にNHKカルチャースクールで手話指導を行っている所智子さんより、聴覚障がい者の理解をテーマとした講演をしていただきました。

聴覚障がいのイメージと現実のギャップや、コミュニケーションの配慮を簡単な手話の紹介も交えながら、明るい雰囲気の中で学ぶことができました。

講演いただいた所さん

 

その後は3つのグループに分かれて田町駅周辺をまち歩き。

視覚障がいを抱えた方々と、車いすを利用している方々の計5名にご協力いただき、白杖を用いて使う・介助する側どちらの立場も体験しましたが、使う側は日常と異なる景色に、介助する側は慣れない配慮に苦労している様子でした。

まち歩きの様子

 

途中、車いすに乗ってATMを使ったり、自動販売機で飲み物を買ってみるという体験をしましたが、配慮されているように見えるバリアフリーが中途半端なことや、タッチパネル自動販売機が障がい者にとって使いにくいものであることなど、日常で便利だと思っているものは違う視点では不便だということに気づかされました。

車いすから自動販売機を使おうとすると…

 

だれもが利用しやすく暮らしやすい社会を改めて考え、今後もし日常で白杖や車いすの方々を見かけたら、声をかけてみようと思う…そんな研修になりました。

気付いたことを話し合う

 

最後に障がい者の方々から、電動車いすで移動していると歩きスマホがとても怖いものだというお話がありました。

何気ない行動が、大きな困難になるというメッセージです。