政策実現に向けて 今年は子どもと交通をテーマに学習~連合三多摩2024政策・制度討論集会を開催~

掲載日:2024年10月4日

 連合三多摩ブロック地協は、10月3日(木)14:15より、たましんRISURUホールにおいて、「2024政策・制度討論集会」をweb併用で開催し、199名の方にご参加いただきました。

 田代事務局長の司会で開会し、高橋議長より「今年も『2025政策要請』について、30自治体への要請がスタートしている。三多摩地域で働く、生活する者のために、より良いまちづくりに向け、自治体と一体となった活動を展開していきたい。発信力を強化し政策実現に向け、各級推薦議員と自治体と連携を深めていこう。」と挨拶しました。

 続いて、連合東京より佐々木政策局長より連帯のご挨拶をいただきました。

 次に渡辺副議長(政策・制度プロジェクト主査)より、基調提案として「政策・制度要求の取り組み~多摩の未来に夢を~」を提起しました。

 その後、2つの分科会に分かれて学習を深めました。

第1分科会:「誰もが自由に学べる体制を~学びの多様性について考える~」

   講演:幸地 正憲 氏(LLC都市教育研究所所長・元クラッセ代表)

      小川 達夫 氏(元 都立大江戸高校副校長)

      石丸 晃帆 氏(社会福祉士・精神保健福祉士・高尾山学園支援員・クラッセアッレバーレ卒業生)

 浦野政策・制度プロジェクト委員の進行により、幸地さんからは八王子市における不登校対応教育施設の変遷として、高尾山学園ができる前から、1980年代から不登校問題に向き合い、相談学級(クラッセアッレバーレ)をスタートしたこと等ご講演いただきました。

 小川さんからは、都立高校における不登校生の受け入れ対応として、内申点問題や教育内容、エンカレッジスクールやチャレンジスクールの概要のご説明をいただき、石丸さんからは、相談学級(クラッセ)での当時の想いや、社会との繋がりをもてたこと、進学をあきらめずに今悩んでいる子どもたちに寄り添う活動の経験等をお話いただきました。

 ただ受け皿をつくればよいというわけではなく、社会との結びつきや貢献できる子どもたちを育て、指導をしていくことより支援をしていくことが重要ということでした。

第2分科会:「住民の足を守るために~移動の権利とは~」

   講演: 森屋 隆 参議院議員

 

 田中政策・制度プロジェクト委員の進行により、森屋参議院議員より、多摩地域だけでなく、地域公共交通の衰退、移動権についての議論等、詳しくご講演いただきました。西東京バスご出身の森屋さんだからこそ、交通問題へのや高齢社会において、移動手段は重要な課題となっており、人口減少社会にあっても地域コミュニティを維持していくことが重要であるということでした。

 

 それぞれの分科会では、各級議員の方々から活発な意見交換や参加者からの質問も多数あり、非常に内容の濃い2時間を超える集会となりました。

 集会で配布した資料では、政策要請に対する自治体の好事例のご紹介や政策制度要求の考え方等、また八王子自治研究センターによる分析資料等も掲載しています。連合三多摩の政策の歴史を継承し、政策の実現は長い道のりでもありますが、今後も情勢を見ながらより良いテーマを選定し、三多摩ブロック地協全体で政策課題に取り組んでまいります。