連合中南次世代育成セミナーで学ぶ~「もったいない」を「ありがとう」へつなぐ仕組みとは

掲載日:2024年10月3日

 連合中南ブロック地協は10月1日、労働者自主福祉運動推進会議による「2024年度次世代リーダー育成セミナー」を開催しました。今回は中央労働金庫、こくみん共済coop、連合中南より計32名が神奈川県横浜市で活動する「フードバンクかながわ」を訪問し、活動報告と体験学習(物資の仕分け作業)を通じて、地域の助け合い・支え合いをどのように実現しているのか学びました。

 まず初めに主催者を代表して連合中南ブロック地協の沢村議長より「連合中南ブロック地協の労働者自主福祉運動推進会議では、労働者の生活に関する課題や共助運動の理解促進を目的とし、次世代リーダー育成の取り組みを行っている。今日は現場での実際の作業も体験でき、そのご苦労を感じられると思う。異業種交流の場でもあるので、色々感じて持ち帰ってほしい。」と挨拶しました。

連合中南 沢村議長の開会あいさつ

 集まった参加者は2つのグループに分かれ、2階会議室ではフードバンクかながわの藤田事務局長からの講演、1F作業スペースでは物資の仕分け作業や、お米の計量・パック作業を交替で体験しました。仕分け作業は三枝さんの説明により、物資を主食、副食・調味料、お菓子、飲料の4つに分けて個数を数え、計量し、記録してから賞味期限ごとに棚へ納める作業を体験しました。お米については小林さんから丁寧な講話をしていただき、JAから寄贈された機械で精米した米を1.2キロずつ計量して袋詰めしていきました。実際の作業を体験できたので、どこから集まった食品がどのくらいあるかきちんと把握・管理されていることや、作業のコツなども理解することができ、貴重な経験となりました。何より、毎日発生する大量の食品ロスを減らすこと、必要な人たちへ届けるネットワークがどのような流れで動いているかについて理解しました。フードバンクかながわが独自で構築しているJAや生協との連携も、企業および自治体の協力で必要な人へワンストップで食品が届けられる仕組みも本当に素晴らしいと感じました。

1.2キロのお米を入れた袋の口を加熱し封をします

食品の仕分け作業

フードバンクかながわの藤田事務局長より活動報告

 作業や講演を終え、全体共有として参加者4名から感想などを発表していただきました。「たくさんの食品が集まるすばらしさ、食べれる幸せを感じた。」「こうして活動を支えている人がいるからこそできると分かった。個人ができる活動を大事にしたい。」「会社がフードドライブを始めたが、集めたあとの流れを知ることができた。」「食の貧困、フードロスの理解が進んだ。自分の仕事も困った人を助ける点では同じ。考えながら仕事したい。」など、それぞれが感じ、考える機会になったのではないでしょうか。

 最後に、連合中南ブロック地協からフードバンクかながわへ10万円の寄付を進呈し、こくみん共済coop中南部支所の八城支所長より「本日のセミナー・活動を通じ、1人1人がもったいないをわかちあい、できることを意識して行動しよう」との閉会挨拶をいただき、その後、会場を移して反省会・懇親会を開催しました。

フードバンクかながわへ寄付

こくみん共済coop中南部支所の八城支所長より閉会挨拶