ビジネスケアラー…労働組合は!~連合中南政策学習会・議員懇談会を開催~

掲載日:2025年9月2日

 連合中南ブロック地協は、8月28日(木)15時より日本教育会館において、2025政策学習会・議員懇談会を開催し、地協・地区協役員、政策委員、推薦議員など計44名(議員懇談会は41名)が出席しました。

 開会にあたり沢村議長より「連合中南の政策・制度要求から、これから各区で推薦・友好議員の皆さんに協力を得て、各地区協も自治体への要求策定に取り組んで行かれることと思います。今年は、中南の要求にもある“ビジネスケアラー”について講演いただきます。親の介護や介護保険などは、私たち自身にも関わる内容ですのでしっかり学びましょう。」と挨拶しました。

 続いて参加議員を代表し、海江田万里衆議院議員からご挨拶をいただいた後、「連合中南ブロック地協2025-2026政策・制度要求」のポイントを中南ブロック地協政策委員会委員長の岩上副議長(自治労東京・東京職業安定行政職員労働組合)から説明いただきました。

 休憩をはさみ、「ビジネスケアラー支援の最前線~企業は従業員の仕事と介護の両立支援にどのように取り組むべきか~」と題し、株式会社チェンジウェーブグループの創業者・取締役であるとともにご自身も介護歴33年の酒井 穣(さかい じょう)様よりご講演いただきました。

 仕事と介護を両立するためには、使用者、労働者ともに介護リテラシーの向上が重要で、これから介護をする人、すでにしている人も、仕事を辞めず介護に関わることが重要とおっしゃっておりました。

 介護は自らが背負うのでなく、介護保険や地域包括支援センターを利用すること。つまり、介護知識のない素人が介護をすることで、自らの時間が制限され(睡眠など)、仕事にも支障(労働生産性低下、データでは27.5%落ちている)をきたしてしまうことはもとより、介護されている人の体調悪化にもつながることから、介護のプロに任せることが重要であるとのことでした。

 また、労働組合に期待することとして、メッセージもいただきました。

①ビジネスケアラーの実態調査を会社へ要望する

②ビジネスケアラーたちの会社への要望を取りまとめる

③優れた他社事例の導入を要望すること

 講演では、必要なリテラシーの例として、「1人暮らしの親が骨折、全治1ヶ月が…さあ、どうする?」「親が急に倒れた実家に戻って自分で介護しながら仕事をしたいと部下から相談…さあ、どうする?」など、実例をもとに熱く、ユーモアを交えた説明に参加者も前のめりになる雰囲気で、とても有意義な講演で参加者の皆さんから好評を得ることができました。

 引き続いて会場を9階の喜山倶楽部に移しての議員懇談会には、講師の酒井様と共に、株式会社チェンジウェーブグループから3名の方もご出席いただき、各テーブルで地区協役員、議員と懇談・意見交換をしていただきました。 中南ブロック地協は、政策学習会や議員懇談会にて時世に適したテーマ・政策課題を取り上げことから多くを学ぶことで、政策・制度要求実現に取り組んでまいります。

 

 

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