シングルマザー世帯の生活の現状と課題ー連合中南2020政策セミナー

掲載日:2020年8月7日

連合中南ブロック地協・政策委員会・男女平等参画推進委員会は8月6日、2020政策セミナーを共催で開催しました。今年のテーマは「シングルマザー世帯の生活の現状と課題」ということで、3人の講師に多方面から同じテーマについてご講演いただきました。また、今回は初の会場・オンライン併用でセミナーを開催しました。

講義風景

はじめに、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ事業担当で社会福祉士の小森さんより、「シングルマザー世帯の生活の現状と課題~労働所得の改善、生活支援の強化に向けて~」についてご講演いただきました。

多くのシングルマザー世帯が抱える複層的な困難と貧困の現状、貧困の要因である低い就労収入、公的制度や行政対応の現状と課題、さらには新型コロナウィルス感染症拡大の影響により深刻化した生活困窮の状態についてお話しいただきました。また、それらの問題解決に向けた政策提言や各種事業についてご説明いただきました。

講師:小森さん(NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ)

講師:野上さん(港区役所)

 続いて、港区子ども家庭支援部子ども家庭課長の野上さんより、「行政の現場から~ひとり親支援の取組~」についてご講演いただきました。

 港区ではひとり親家庭の支援として、様々な給付金や生活相談等、10事業を行っています。令和2年からは、10事業とは別に、支援したい個人や団体と受けたい団体などを繋げる「港区子ども食堂ネットワーク」を展開しています。また、ひとり親支援の新型コロナウイルス感染症対策として、給付金とは別に、食事を通した見守り支援として「エンジョイ・ディナー事業」等、様々な取組事例をご紹介いただきました。

最後に、NPO法人みなと子ども食堂理事長の福崎さんより、「子ども食堂の役割と実態」についてご講演いただきました。

 港子ども食堂では、「1食の支援2学習支援3居場所づくり」のために子ども食堂を立ち上げ、どんな子どもでも気軽に行ける場所を目指し運営しています。食材や開催場所については、多くの地域の団体や企業に協力をいただいています。また、人材不足等の運営上の課題や将来の子ども食堂の展開についても提起していただきました。

講師:福崎さん(NPO法人みなと子ども食堂)

質問をする参加者