東部ブロック地協 2024年度政策研修会を開催しました

掲載日:2024年6月14日

東部ブロック地協は、6月11日(火)2024年度政策研修会を開催しました。(会場出席 26名、WEB出席 26名。)

今回は、顧客からの理不尽な要求や悪質なクレームを突きつけられる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」をテーマとして、UAゼンセン流通部門より 桂 義樹 様を講師としてお招きし、1時間勉強しました。

UAゼンセンの組合員は、流通・サービス業で働く方が多く、接客をともなうなか、悪質なクレーム(迷惑行為)によって、体調を崩したり、離職者が出てしまうことを問題視していたということです。そこで2015年から、悪質クレーム対策として、組合員に実態調査を行い、啓発ビラ・ポスターの作成、悪質クレームから労働者を守る対策を講じるよう署名活動(176万5,223筆)を実施しました。するとカスハラ対策マニュアル・リーフレット・啓発ポスターを作成するための予算が、厚労省からつき始めるなど、徐々に全国的な認知度が高まり、社会問題へと発展してきたということです。

この間の社会喚起や労使交渉の成果により、迷惑行為被害にあった割合は減っているものの、直近2年以内で15,000件強のカスハラを受けているとの2024年全国調査結果があります。今後の取り組みとしては、連合や他産別との連携を強化して法律施行をめざしたり、国会議員への理解促進に努めていくということです。

参加者からは、自身の業務に照らし合わせた対処方について数多くの質問が出て、カスハラを撲滅していくという労働組合の責任と役割りを学ぶ機会になりました。