VST第3回研修会「田町駅周辺まちあるき」~災害時に配慮が必要な方への支援~

掲載日:2024年6月24日

 3回目となったVST研修は6月15日(土)に開催され、VST研修生14名とVSCメンバーに加え、聴覚障害者の方や車いす利用者、視覚障害者の方など総勢40名参加しました。

 今回の研修は、視覚障害者や車椅子利用者のガイド体験、また実際に私たちも車椅子に乗る、白杖で歩くなどの体験を通じて、障害者の気持ちを実感し、まちの不便さや災害時の視点で、気づくことを目的としています。

コースは、連合東京事務所がある田町交通ビルを起点に、JR田町駅を越えた東京都障害者福祉会館を回る90分程度のコースで行われました。

 はじめに、聴覚障害者のコミュニケーションとして、所 智子さんから聴覚障害者との接し方について、「かきくけこ」(キーワード)で説明がありました。:書いて見せる、:希望を聞く、:口元を見せる、:掲示する、:言葉を言い換えるです。また、「トイレ」や「コンビニ」等の手話実演を例に、手話は難しくないので、是非取り組んで欲しいと話してくださいました。

聴覚障害者のコミュニケーションについて説明する所智子さん

続いて、2班に分かれて、車椅子利用者の方、視覚障害者の方に入ってもらい、それぞれ役割を決め、まちあるきを行いました。まちあるきから戻ったあと、気づいたことをグループで話し合い、まとめを行いました。

白杖体験中 ”やっぱり少し怖い”

「車止めのポールが邪魔な所があった」、「点字ブロックがわかりにくいうえに、点字ブロック上に自転車が置かれていた」など、実際に体験することで多くの気づきかありました。

 

気付いたことをグループで共有します

 研修生からは「実際に体験して、障害者にとって不便な所が多かった」との感想があり、障害者からは「障害の特性によって、一人一人接し方が異なるので、相手とよく話す事が大事」との助言がありました。その他にも直接障害者と意見交換ができ、研修生のネクストアクションとして「今後障害者を見かけたら積極的に声をかけたい」と前向きな意見が多数寄せられ、充実した研修となりました。