実際に見て、体験談を直接聴くことは、何よりの学び~2024年度VSTオプショナル研修in福島~

掲載日:2025年3月21日

 2024年度連合東京VST研修の一環として、2025年3月16日(日)~17日(月)に、昨年9月に台風接近により延期していた「被災地視察研修会」を実施しました。
研修会には連合東京2024年度VST研修の修了生9名と、VSCメンバーに加え、連合東京斉藤会長にもご参加いただき、総勢28名で震災後14年が経過した福島県の被災地の現状を視察しました。
 初日は、東日本大震災・原子力災害伝承館を見学後、伝承館フィールドパートナーの案内のもと双葉町・浪江町の様子をバスで見学しました。住民が戻って来た新しい住宅、14年前の状態の空き家や空地のほか、除染した除去土壌の仮置き場もありました。また、震災遺構浪江町立請戸小学校や生徒らが避難した大平山にも訪れました。

基礎ごと流されたポスト(伝承館)

展示されている震災当時とその後の写真(伝承館)

請戸小学校では津波の脅威を改めて実感

 翌日は、相馬市伝承鎮魂祈念館で語り部の小幡広宣さんによる被災当日の津波避難やその後の原発避難における家族との葛藤などの生々しい体験談に、みな深刻に聴き入りました。
その後、相馬市防災備蓄倉庫「相馬兵糧蔵」を見学。飲料水3万本など災害時に全市民が数日間必要とされる量の防災備蓄品を集中保管・管理していました。

 14年前の被災状況や現在の復興状況を実際に見て、被災体験談を直接聴くことは、何よりの学びとなり、教訓として身近な防災に生かしていくことの大切さが感じられる視察となりました。

相馬市防災備蓄倉庫を視察

お世話になった遊学の宿「いさみや」

【報告者】2024年度研修生 安達和之(自治労八王子市職)