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震災の教訓を学ぶ~3年ぶりに福島県の被災地視察を実施
掲載日:2022年8月29日
連合東京VST(ボランティアサポートチーム)は、VSC(ボランティアサポートセンター)と共に、連合東京VST研修のオプショナル研修として、福島県の被災地で視察等の研修を行いました。
8月26日から1泊2日で、事務局を含めた20名が参加しています。
初日の午後に相馬市に到着し、相馬市観光協会で復興支援員を務める井島順子さんの案内で、今年3月の福島県沖地震による傷跡が残る街並みを視察しました。
その後、「特定非営利活動法人0073」の代長、永井康統さんより地域が抱える課題と将来性についてお話をいただきました。
永井さんは電力総連の政治局長を務めていましたが、東京電力を早期退職して福島県で営農支援を行うためにNPO法人を立ち上げました。
震災によって大きく人生が変わりましたが、労働組合のつながりの中で様々な可能性・挑戦を追求する姿勢に、研修生は勇気をもらいました。
2日目は相馬市伝承鎮魂館で語り部の五十嵐ひで子さんから、震災時の津波に襲われて救助されるまでの経験をお話いただくことから始まり、午後は東日本大震災・原子力災害伝承館に訪問。
施設のガイドからは原子力発電所がいかにして制御を失ったのか、どのような経過で事故に至ったのか解説されました。
そして最後は浪江町立請戸小学校(震災遺構)を見学しました。
海からわずか300メートルしか離れていないため、最初に津波の被害を受ける場所です。
このような状況にも関わらず、震災時に1人も犠牲者を出さなかったのは日頃の避難訓練に加え、全員が避難先を日頃から把握していたことと、そして小さな学校だからこそ、すぐに全員が力を合わせることができたことだとされています。
東日本大震災から11年が経過し、震災の記憶が薄れていく中でも、現地へ行くと思い出したり、新たに学ぶことが多くあります。
記憶と教訓を次の世代に伝えていく役割を改めて実感する研修となりました。