私たちに求められる“配慮”とは(第3回連合東京VST研修)

掲載日:2023年6月21日

6月17日(土)に連合東京VST研修が行われました。

第3回は災害時に配慮が必要な方への支援をテーマとし、障害を抱えた方々の視点や思いを共有することができました。

 

最初に、所智子氏から「聴覚障害者とのコミュニケーション」の講演をいただき、3歳で難聴になった時から様々な誤解や困難に向き合ってきた経験を伝えてもらいました。

その中で、聴覚障害を持つ人とのコミュニケーションは目を合わせることから始まり、筆談や口元を見せる等、色々な方法で意思疎通ができるというメッセージが印象に残りました。

 

その後は視労協・障害連の皆さんとともに田町駅周辺をまち歩きしました。

少しの段差が移動を難しくすることや、歩きスマホが危険という課題を知った一方、公衆電話で使える災害伝言ダイヤルや、駅の券売機は目が不自由な方も使いやすい工夫がされている等、整備されている点にも気づくことができました。

段差を歩く難しさを疑似体験した

タッチパネルに触れるだけでは情報が伝わりにくい

 

研修の最後に班ごとの発表を行った際、障害者の1人から「障害者支援法では合理的配慮が求められているように、職場や地域で積極的に声をかけ、助ける自身の姿をイメージしてほしい」との言葉が伝えられ、改めて自分たちにできることを考えました。

気づいた点を地図に書き込むグループワーク

 

研修生の感想にも「今までは気遣いをしても声をかけることは無かったので、今後はコミュニケーションをしてみたい」という声が寄せられており、これからは困っている人に声をかけることが、配慮の第一歩ということを実感しました。