まずは困っている人に声をかけてみよう!“田町駅周辺まち歩き”

掲載日:2025年6月17日

 2025年6月14日(土)、2025年度連合東京VSTの第3回研修が行われました。

 今回は2025年度VST研修生22名と研修を企画・支援するVSC20名に加え、視覚障がい者の方や車椅子利用者とその介助者など総勢54名が参加したにぎやかな研修となりました。

 第3回研修は、“田町駅周辺まち歩き”(災害時に配慮が必要な方への支援)をテーマに、まず車椅子の構造、視覚障がい者ガイドヘルプの説明を受け、その後VST研修生は4グループに分かれ、まち歩きに同行していただく視覚障がい者・車椅子利用者とグループ毎に自己紹介をおこない、リーダや車椅子に乗る人・押す人、記録係など各自の役割分担を決め、さっそく“田町駅周辺まち歩き”に出かけました。

 今回の研修は、視覚障がい者や車椅子利用者のガイド体験、また実際に私たちも車椅子に乗る・押す、白杖で歩くなどの体験を通じて、障がい者の気持ちや、まちの不便さを体感し、また災害時の問題点等のきづきを目的としています。

災害時の視点からも公衆電話の必要性について学ぶ

 まち歩きでは、歩道の段差やスロープ、点字ブロックの整備状況、横断歩道の音響式信号機の設置の有無や操作方法、車椅子でのエレベータ利用など、ふだん気に留めないまちに溢れる様々なバリアを体感しました。また、VST研修生は、アイマスクをして白杖での歩行や階段の昇降をおこない、視覚障がい者の日常生活の一部を体験しました。

アイマスクをして白状体験

その他にも、障がい者トイレのデザイン、公衆電話の使える災害伝言ダイヤル、飲料の自動販売機の課題、駅の券売機の視覚障がい者向けの工夫など、課題だけでなく、使いやすい工夫が整備されていることも知ることもできました。

車いすに乗って切符を買ってみる

 研修の最後に、まち歩きで気づいた課題や感想などを班ごとに発表を行い、今回参加したVST研修生のみならず、参加された障がい者のみなさん、VSCメンバーとバリアフリーの必要性を共有できたと思います。

班での話し合い

研修生からは「まちには今まで気づかなかったバリアがたくさんあることを体験できた」、「今後は積極的にコミュニケーションをしてみたい」という声がありました。

今回のまち歩きは、「困っている人に声をかけることが第一歩」ということを改めて実感した研修となりました。 

 連合東京VSC 大橋 聡(電機連合)