語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で            恒久平和を実現しよう!!           ~連合2025平和行動 in 沖縄参加報告~

掲載日:2025年6月30日

 6月23日~24日、すでに夏本番を迎えている沖縄にて「2025平和行動 in 沖縄」が開催され、連合東京より田代副事務局長、平野総務企画局次長および、各地域等の代表が参加しました。

 今年は「語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で恒久平和を実現しよう」をスローガンに掲げ、初日は、「平和オキナワ集会」に参加し、基調講演では「新たな安全保障を目指して!」と題して、衆議院議員の屋良朝博氏より、文化や価値観、外交政策、魅きつける力といった非軍事による安全保障の重要性についてお話をいただきました。

連合平和沖縄集会

 式典では、清水連合事務局長、仲宗根連合沖縄会長、沖縄県副知事より、平和に対する想いを込めた挨拶がありました。次にピースリレーとして連合沖縄から連合広島へ平和の旗が引き継がれ、その後堀川連合沖縄女性委員長より平和アピールを行い、集会が終了しました。

 二日目は「ピースフィールドワーク」の基地コースに参加しました。

【見学場所】

 「瀬嵩の浜(辺野古)」⇒「道の駅かでな(嘉手納)」⇒「チビチリガマ」⇒「嘉数高台(普天間)」

 ピースガイドとして連合沖縄と連合大分の青年委員会の方々から、各所の当時の出来事や現在も続いている問題について詳しくご説明をいただきました。

チビチリガマ

嘉数高台

普天間基地

 夕方には、7年ぶりに集会・デモが開催され、「日米地位協定の抜本見直し」等を訴えながら、沖縄のメインストリートである国際通りを行進しました。

デモ行進

 戦後80年を迎えますが、世界に目を向けると現在もあちこちで戦争や紛争が起きています。今こそ、一人ひとりが平和について考えることが大切です。これからも連合東京は「平和行動」に参加し、次の世代へと引き継いでいきます。

(左上から左下へ)山本さん、田代副事務局長(連合東京)、小澤さん、       田﨑さん、平野次長(連合東京)、南雲さん、椎葉さん

 

〇参加者の感想

 折しも、戦後80年という節目の「沖縄慰霊の日」、連合ピースリレーのスタートに参加させていただきました。当時を知る語り部の方々が少なくなっている中、まだまだ本当の意味で終戦を迎えていない、唯一の地上戦が行われた沖縄の地で、一生懸命に伝えようとする青年たちの姿をみて、恒久平和の意味を考えさせられた貴重な体験でした。

 さぁ、「命どぅ宝」。次の世代へ引き継ぐ「2025連合平和行動」の始まりです!!

東部ブロック地協代表

椎葉 誠(労供労連東京・新産別運転者労働組合東京地方本部)

 

 観光地として光り輝く沖縄とは全く異なる、自分を含めた多くの人が知らずに通り過ぎてきた沖縄の影の部分を見させていただきました。80年前にはそこに凄惨な光景が広がっていたことはとても信じられないほど、今は平和そのものに見えるその場所では多くの血が流れ、涙すらも焼かれていたのだということを、忘れてはいけないし、繰り返させないために自分に何ができるのか、少しでも多くの人に伝えていきたいと感じました。それがせめてもの供養になればと思い、今後の活動に繋げていきたいと思います。また、ピースフィールドワークの資料がとても素晴らしく、これだけでも多くのことが伝わる良い資料でした。作成した方々へ感謝と敬意をお伝えいただければ幸いです。ありがとうございました。

西北ブロック地協代表

南雲 泰(私鉄東京連絡会・関東バス労働組合)

 

 戦後80年という節目の集会に参加する機会をいただきました。

 ピースフィールドワークでは、連合沖縄の方をはじめとするピースガイドの皆さんが、短い時間の中で、思いのこもったご自身の言葉で丁寧に説明・案内をしてくださいました。

 正直に言えば、私は日々の生活の中で、基地問題や戦争の歴史を強く意識することはほとんどありません。平和の大切さは当然のこととして理解しているつもりでしたが、沖縄戦の悲惨さや、現在もなお続いている基地負担の現実に触れましたが、それを自分ごととしてどこまで受け止められたかと言われると、正直なところ、自信がありません。ピースガイドの皆さんの言葉や姿勢からは、平和を願う強い思いが伝わり、心に響くものがありました。それを自分の中でどう整理し、どのように行動につなげていくべきかは、まだ模索の途中です。

 今回の平和行動を「わかっていた」「わかったつもり」で終わらせることなく、沖縄の歴史と向き合い続け、少しずつでも学びを深め、自分自身の問いとして考え続けていくことが大切だと感じていますし、平和への誓い、そして平和の尊さを次の世代に継承していかなければならないという思いを一層強くしました。

中南ブロック地協代表

田﨑 公一(JP労組東京)

 

 生活圏の中にある基地、特に普天間を実勢に目のあたりにして、ニュース映像では感じることが出来なかった基地の問題を感じました。

 また、ピースガイドの皆さんが、自分の言葉で説明をしてくれたおかげで気持ちが伝わりました。貴重な体験、ありがとうございました。

三多摩ブロック地協代表

山本 勇樹(JAM東京千葉・JAM東京航空計器労働組合)

 

 2日間の平和集会とピースフィールドワークを通して、沖縄戦がどれほど多くの人々の人生を変え、心に傷を残すか知り、日本人として忘れてはならない歴史であることを再認識致しました。

 案内を頂いた辺野古や嘉手納、嘉数高台から見る普天間などの基地問題を始め、風化させない記憶の継承など諸課題を学び、平和が単純に「戦争がない状態」でなく暮らしと人権が守られる事でもあることを考える機会となりました。

 労働組合活動も平和と民主主義の基盤の上に成り立つものです。連合の平和行動は未来永劫続けていってほしい大切な活動であると感じました。

オールユース(青年委員会)代表

小澤一輝(東京都電力総連・東京電力労働組合)

 

 今回で数回目の沖縄でしたが、現地の方々から毎回、戦争の悲惨さ、唯一の地上戦の沖縄、敵だけではなく日本軍からもひどい仕打ちを受けた沖縄住民の生々しいお話を伺い、“戦争”は二度と繰り返してはならないと強く思います。

 “戦争”を決断するのは“人”です。“人”が“人”を殺し合う事が、決して許されない世界の実現に期待したいと思います。

連合東京

田代 安紀(三多摩ブロック地協事務局長)

 

 戦後80年の節目の年に、唯一の地上戦が行われた沖縄を訪問する機会をいただきました。ピースフィールドワークでは、地元青年委員会のメンバーからも戦跡や米軍基地等の説明がありました。今後、戦争を経験した当事者から直接話を聞く機会は少なくなってくると思いますが、しっかり語り継いで風化させないこと、そして運動を継続することの大切さを感じました。また、世界に目を向けると現在もあちこちで戦争や紛争が起きており、あらためて平和と安全保障について考える機会にもなりました。ありがとうございました。

連合東京

平野 亮(総務企画局・次長)

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