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連合2025平和行動 in 広島へ参加 ~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 核兵器廃絶と恒久平和を実現しよう~
掲載日:2025年8月19日
8月5日、6日、「2025平和行動 in 広島」が開催され、連合東京より柳瀬和也連帯活動局・局長と中村睦総務企画局常任、各地域、オールユースの代表者など合計8名が参加しました。

(左上から左下へ)渡邉さん、、松井局員(連合東京)、中村常任(連合東京)、柴山さん、 古谷さん、柳瀬連帯活動局・局長(連合東京)、五味渕さん、牧野さん
連合東京団は4日に広島に入り、午後から広島平和記念資料館を見学しました。
翌5日はピースウォーク、連合2025平和ヒロシマ集会、連合・原爆死没者慰霊式に参加しました。
ピースウォークでは約1時間、連合広島青年委員会の方々から平和公園にて各慰霊碑などの説明を受けました。
続いて、上野学園ホールにて開催された「連合2025平和ヒロシマ集会」では、開会前に連合東京で取り組んだ千羽鶴を壇上に献納しました。集会では芳野友子連合会長、大野真人連合広島会長、横田美香広島県副知事、山藤貞浩広島市市民局国際平和推進担当局長、リュック・トリアングル国際労働組合総連合(ITUC)書記長より挨拶がありました。
その後、被爆体験証言、高校生平和大使による若者からのメッセージの後、連合広島から連合長崎へのピースフラッグリレーを実施。最後に、藤原里栄連合広島女性委員会委員長より平和アピールが読み上げられ、閉会しました。
夕刻からの原爆ドーム前での「連合・原爆死没者慰霊式」は、井上晃連合広島青年委員会委員長の誓いの言葉の後、代表者らとともに黙とう、献水、献花を行いました。
最終日の6日は、広島市立大学で行われた「長崎平和の鐘打鐘式」に参加。連合本部、連合広島、連合長崎とともに、原爆が投下された8時15分に黙とうを捧げ、平和の意を込めて長崎に向けて打鐘しました。
<参加者感想>
今回、初めて広島平和行動に参加させて頂きました。
原爆の恐ろしさと言うのは分かっていたつもりでしたが、今回の広島訪問によって私の分かっていたという事は甘かったと痛感しました。
初日の平和記念資料館では思わず目を逸らしてしまうほどの、何とも言いがたい情景。私の受けた感想はまさに「地獄」でしかないと思ってしまいました。
私も後世に伝えようとカメラを構えましたが、途中でシャッターを押す事すらできず、その展示されている品々に心が苦しくなってしまいました。
2日目の連合2025平和ヒロシマ集会では、切明千枝子さんの被爆体験証言を聞くことができました。被爆当時の状況や被爆後の話を赤裸々にお話しされていました。情景が浮かぶくらいに、その中でも千枝子さんが話されたい言葉で、この我々が踏み入れている広島は、原爆で犠牲となった方々が眠っていられる。だから少しでもその方々に心を寄せてほしい、と。
被爆80年たしかに広島は綺麗な街へと変わりました。でも、この地であった事は忘れてはいけない、忘れさせてはいけないと思います。
我々の活動が微力であっても、無力ではないと言う言葉のように、どんな些細なことでも行動を起こすことで、状況をかえる一歩となり、未来への可能性を信じて組合活動に邁進してまいります。
今回、参加させていただき、誠にありがとうございました。
牧野 雄次(運輸労連東京 ヤマト運輸労働組合城東支部)
広島平和行動に初めて参加させていただきました。資料館に展示された写真を見ながら、カメラのシャッターを押すことへの罪悪感は計り知れないものだったのではないかと感じました。
また、被爆体験のお話を伺い、80年前の8月6日8時15分、市街地に居たために被爆をしてしまった方、離れた場所で免れた方、『生と死』は表裏一体であるからこそ命の大切さを改めて実感しました。
そして、今回経験させていただいた事や知り得た情報をより多くのメンバーに伝えていきます。ありがとうござました。
五味渕 晴枝(UAゼンセン 三越伊勢丹グループ労働組合)
今回、戦後80年の2025年に連合東京派遣代表団として、2025年平和行動in広島に参加させていただきました。これまでも何度か広島に訪れ、広島平和記念資料館の見学もしておりましたが、改めて8月6日の当日に広島に訪れた今回の視察については、これまでと比べて、「平和」「核」に関する思いが深いものになりました。被爆体験証言の切明千枝子様のお話を受け、惨状の様子を鮮明に理解することができました。これから先、被爆経験者のお話を伝えていくことが難しい時代になっていくとのことですが、引き続き平和行動を行い、多くの方々に参加いただくことで、平和に対する思いを世の中にしっかりと継承していくことが、大切なことになると思います。
渡邉 有造(JR連合東京 JR東海ユニオン新幹線地方本部)
世界で初めて原子爆弾が投下され80年。2025平和行動 in 広島へ派遣団の一員として参加しました。これまでも幾度となくこの地を訪れ資料館や遺構を見学してきましたが、今回参加したピースウォークや連合2025平和ヒロシマ集会そして慰霊式など、個人では体験できない行事に参加し学びなおしする事が出来ました。貴重な経験をありがとうございました。この3日間で感じた事の共通点として、ここ広島の地で暮らす人が代々受け継いでいる気持ちや思いの深さやその大きさは、ピースウォークでの連合広島青年委員会メンバーの説明や切明千枝子氏の体験証言で感じた受けた、年代や性別に関係なく人々の根底に根付いている事だとあらためて感じさせられました。その中で、ご対応いただいた方々の言葉や人柄に触れる事で、少しだけでもその気持ちに寄り添う事の大切さと、今ある現状は当たり前ではなく、歴史と共に生きた人々と鎮魂に至らぬ苦労とその想いがあって成り立っている事をあらためて考えさせられました。いまの私たちに出来る事は少ないかもしれないが、離れた地でも思いを馳せる事や言葉で伝える事は可能であり、次の90年そして100年へと歴史を紡ぐ責務があります。「ビリョクだけどムリョクじゃない」同じ惨状は絶対に繰り返させない、小さな気持ちを合わせて大きなエネルギーに変えていく、労働運動の原点を捉え今後の活動に繋げて行ければと思います。
柴山 知紀(基幹労連 住友重機械労働組合連合会田無地方本部)
平和行動への参加は初めてであり、活動を通じて他の参加者の方々とも交流を深めることができた。原爆ドーム、ピースウォーク、広島平和記念資料館、慰霊式など、どれも感じるものが多くあった。中でも連合2025平和ヒロシマ集会にて、切明千枝子さんが、「80年経った今でも当時の記憶だけは忘れることがない」とおっしゃっていたことが特に印象に残っている。
本活動を通じて、改めて現地・現物・現人の三現主義の重要性を実感し、他の組合員にもぜひ経験してもらいたいと思った。
関係されたみなさま、この度は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
古谷 直也(航空連合東京 JAL労働組合)
まず初めに、8月5日に行われた連合2025平和ヒロシマ集会の舞台上に、構成組織、ブロック地協の皆さんに折っていただいた折り鶴を献納させていただきました事をご報告させていただきます。
今年は原子爆弾が広島に投下されてから80年となります。日本で暮らす私たちは日常で戦争に怯えて暮らすことがない平和な生活を送っています。戦後生まれが9割に迫り、悲惨な戦争を経験した方が少なくなっている今、次世代に継承しなければ恒久平和を維持する事は非常に難しくなるのではないでしょうか。
集会では95歳の切明千恵子さんの被爆体験証言を聴講しました。お話の最後に広島市全域で亡くなられた方たちに思いを馳せてほしいとの言葉があり、とても心に残りました。
また、高校生平和大使の「ビリョクだけどムリョクじゃない」の言葉を聞いて、大人の私たちも「微力だけど無力じゃない」を実行しなければいけないと思いました。
そして、初めての広島訪問にあたり、井伏鱒二著『黒い雨』を読みました。原爆が投下される前後の当時の状況や、「黒い雨」に遭った人々の体験を深く理解できる作品でした。平和行動に参加する機会をいただけなければ、積極的に読むことはなかったと思います。
近年世界では紛争や戦争が頻発しており、核保有をちらつかせた外交が行われています。世界で唯一の被爆国日本は、一刻も早く核兵器のない平和な世界の実現に向けて行動していく責務があると思いました。
中村 睦(連合東京 総務企画局)