平和運動の輪を広げていくことを確認し合う ~2024平和行動in根室参加報告~

掲載日:2024年9月12日

 2024年9月6日から8日にかけて、「2024平和行動in根室」に連合関東ブロック代表団として連合東京より服部副事務局長と柳瀬連帯活動局・局長(関東ブロック事務局兼務)及び各地協代表の合計7名で参加しました。

 初日の6日は釧路市の湿原を視察後、世界三大夕日と言われている幣舞橋からの日の入りを見ることが出来ました。

 2日目は、北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)でおこなわれた「北方四島学習会(Aコース)」に参加し、東海大学海洋学部の山田教授より「海から見た北方領土問題」として、海洋問題と日本の海洋資源等に関連した北方領土問題についての講義をうけました。その後、元島民の鈴木咲子氏と元島民で北方領土返還要求運動連絡協議会の事務局長である児玉泰子氏より、元島民としての経験した当時の様子や故郷への想いについてお話がありました。

 

 最終日は、「2024平和ノサップ集会」に参加しました。集会は、連合清水事務局長からの主催者挨拶で始まり、須間連合北海道会長の地元挨拶のあと、各来賓からのあいさつがあり、特別報告として連合島根中部地協大田地区の神田議長より「竹島問題」についての報告がありました。

 その後、ピースリレーとして、連合北海道から連合沖縄に連合ピースフラッグが引き継がれ、集会アピールのあと全体でのがんばろう三唱を行い、閉会しました。

左から 服部局長(連合東京)、結城さん、池端さん、早川さん、矢地さん、高橋さん、柳瀬局長(連合東京)

 

〈参加者の感想〉

・2日目の公演で強制的に退去させられた故郷を奪われた話しを聞き憤りを感じました。1日も早く北方四島の返還を実現できるようになれば良いと思いました。平和は武力で実現するのでは無く対話で実現するもの、このことこそが最も重要だと改めて感じました。この2泊3日で行われた平和行動in根室で勉強した事や北方領土に住んでいた人びとの思いを地区や単組の人、また子供たちにしっかりと伝えていく事が大切だと感じました。

 参加させていただきありがとうございます。

東部ブロック地協代表

早川 徳男(自治労東京・東京清掃労組)

 

・元島民の方が講演で語られていた、当時の厳しい体験やロシア人島民との交流、墓参すら出来ない現状などが大きく印象に残りました。

かなり高齢化する元島民・2世3世の現状や思いを、より多くの人々に伝えていき、1日も早い墓参やビザ無し交流の再開、そして北方領土の早期返還に向けた活動は、重要な課題であると強く感じました。

早期解決を切に願います。

西北ブロック地協代表

矢地 雅之(自治労・東京清掃労組)

 

・沖縄・広島・長崎の平和行動と違い、尖閣諸島や竹島と同じ領土問題、他国との政治問題というイメージでした。元島民の鈴木さん(択捉島)と児玉さん(歯舞群島・志発島)の話を聞いて感じたことは、戦後ひどい目に遭い、生きる為に島を出た元島民の方々の北方領土返還の強い気持ちと、その事実を知らない日本国民との意識の違いを痛感しました。広島の原爆投下と同じように、ノサップ集会に総理大臣が参加し、全国のメディアがしっかり伝える。という伝え方をしていかないと、どんどん風化してしまうと思いました。 

 北方領土返還は当然の事だと強く思いました。

中南ブロック地協代表

池端 清浩(全自交労連・日交労働組合)

 

・過去、連合の平和行動(沖縄、広島、長崎)に参加し、今回初めて根室に参加をさせていただきました。参加して思ったことは「故郷に戻りたい」という思いが長きにわたって実現できていない、元島民の辛さをしみじみ感じました。

 我々に出来ることは連合の力を結集し、北方四島返還の早期実現に向けて、粘り強く運動を継続していかなければならないと思いました。

三多摩ブロック地協代表

高橋 良昭(UAゼンセン いなげや労働組合)

 

・納沙布岬を初めて訪れて、眼前に広がる歯舞群島、国後島を見るまでは北方領土問題を自分事として捉えていなかったことをとても反省しています。 

元島民の方の声を直接聴くことが出来る機会もいただき、これまで取り組んできた努力と成果、その一方で返還が進まず、故郷に足を踏み入れることが出来ない忸怩たる想いも直接話してくださいました。参加させていただいた自分に出来ることは、多くの方に北方領土の現状を知ってもらい、関心を持ってもらうことで世論に変えていくことだと思います。

 多くの人に今回の経験を伝えていきます。

三多摩ブロック地協代表

結城 健太(電機連合・コニカミノルタ労組)

 

 

 

 

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