共生社会づくりの前進に向けて 共生社会実現セミナーを開催

掲載日:2023年7月5日

連合東京共生社会実現セミナーを7月4日(火)に開催しました。

講師には、元パラリンピック水泳日本代表の成田真由美氏と全日本ろうあ連盟・デフリンピック運営委員会の倉野直紀事務局長にご登壇いただき、共生社会実現のために求められるもの・考えてほしいことを参加者に語ってくださいました。

 

成田氏は障害を抱えてから体験した苦難を、わかりやすくユーモア交えながらお話いただきました。

トイレや駐車場などのバリアフリー施設が常時開放されていないこと、声掛け無く車いすを押されて混乱したこと、パラリンピックを通じて生まれた友情で努力を続けられたエピソードなど、パラスポーツの魅力も語っていただきました。

特注の車いすを披露する成田氏

 

倉野事務局長は、2025年に東京都で開催するデフリンピック(聴覚障害者のオリンピック)について概要と意義のほかに、災害時に聴覚障害者が情報を聞き取れずに逃げ遅れた例を挙げて、聞こえない人・聞こえる人が共に暮らせる共生社会は、私たちの意識の変化とサポートがなければ実現できないことを訴えかけました。

倉野氏は通訳を伴って手話で講演

 

最後に東京都からデフリンピック開催に向けた計画と現状の話が行われました。

具体的な計画はこれからとしつつ、都内の中高生に大会のエンブレムを選んでもらう企画を開催するなど、参加型の取り組みで認知度の向上を目指すとのことです。

東京都生活文化スポーツ局の金谷課長

 

連合東京共生社会実現PTは今後も取り組みを続け、誰ひとり残さない共生社会の実現を目指してまいります。