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連合2025平和行動in根室に参加 ~運動の継続で「北方四島の早期返還」と「日ロ平和条約」の締結へ~
掲載日:2025年9月16日
9月5~7日にかけて、「連合2025平和行動in根室」へ連合関東ブロック代表団として、連合東京より斉藤会長と小林地域局長、高岡総務企画局・局長(関東ブロック事務局兼務)および各地協代表の計8名で参加しました。
初日は、台風15号の影響もあり、フライトに多少の遅れはあったものの、無事に「たんちょう釧路空港」へ到着。その後は釧路市の湿原を視察しました。
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関東ブロック代表団
2日目は、北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)で行われた「北方四島学習会(Aコース)」に参加しました。山田吉彦参議院議員(昨年まで東海大学海洋学部教授)より「海から考える北方領土返還運動」と題した講義を聴講。東アジア諸国から見た日本領海の重要性や日本の海洋資源、日本とロシアでの北方四島における「観光」「海産物の養殖」、共同経済活動のプロジェクト形成を切り口とした北方四島返還に向けた研究などが語られました。
続いてのテーマは「ふるさと北方四島への想い」。角鹿泰司氏(講演予定の得能氏から急遽代理参加)、児玉泰子氏から、元島民として経験した当時の様子や故郷への想いについて講演がありました。元島民の方の平均年齢は、間もなく90歳になることから、早期解決を目指すだけでなく、次世代
に繋いでいくための活動が重要となることを学びました。
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北方四島学習会に参加
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元島民の角鹿氏(右)と児玉氏
最終日は「連合2025平和ノサップ集会」に参加しました。清水連合事務局長の主催者挨拶で始まり、地元・連合北海道の須間会長、来賓の方からの挨拶、特別報告として連合島根役員から「竹島問題」についての発表がありました。
その後、ピースリレーとして連合北海道から連合沖縄にピースフラッグが引き継がれ、集会アピール、がんばろう三唱を行い、閉会しました。
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連合2025平和ノサップ集会
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(左から)小林地域局長(連合東京)、黒田さん、沢村さん、斉藤会長(連合東京)、伊東さん、森さん、 高岡総務企画局・局長(連合東京)、山本さん
<参加者感想>
今回、初めて連合の平和行動に参加させて頂きました。特に心に残ったのは2日目の元島民の方の話でした。島から引き上げざるを得なかった実情、引き上げなければ国籍を、強制的にソ連にされてしまうとの事から、子供達の国籍を守る為、日本人であるという事を守る為、島を出るという選択をした所に、胸が締め付けられる想いでした。又、発言の中に「変換運動はしつつ、語り継ぐ運動もすすめる」とありました。島への想い、愛着心、帰りたいという気持ちがとても強く感じられました。この報告を見て一人でも多くの方が北方領土問題について正しく知り、そして、興味と感心を持って学んで頂けたら有り難いと思います。
山本 英広(自治労東京 東京清掃労働組合足立支部)
今回、初めて平和行動に参加させていただきました。北方領土問題については、学生時代に学びましたが、元島民の方々の当時の経験や想いを聞き、自分の知識不足を痛感するとともに、もっと多くの人々に歴史と現状が伝わらなければならないと感じました。
一日も早く北方領土返還を実現するためには、メディアで取り上げることもそうですが、連合としての平和行動への取り組み、また、参加した方々が学んだことを職場や家族へ伝えることを継続していくことが大事だと感じました。
私も今回の経験を多くの方に伝えていきたいと思います。
貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
森 翔平(東京都電力総連 東電労組東京総支社支部)
北方領土は第二次世界大戦時、降伏した後にソ連に侵攻され、以降実効支配されてきたということは漠然と分かっていたものの、占領時の様子など想像したことはこれまでありませんでした。今回の参加により、「占領時には我が家に銃を持ったソ連軍が土足で上がり込んできた」「年頃の女性は連れていかれる、あるいは暴行されることを恐れ必死に匿った」など知り、もし今の自身の身にいきなりそのようなことが起こったら・・・と置き換えると、想像するだけでも恐怖と憤りを感じるとともに、今もなお戦争や非人道的なことが繰り返されていることを思うと人類に対する虚しさと改めて争いを無くすことの難しさを感じました。領土問題は広島・長崎原爆投下ほど注目されていない印象があります。80年が経過し、元島民のみなさまも高齢化が進み、当時のことを語れる人もどんどん少なくなってきました。風化されぬよう、自分事として日本国民が北方領土の歴史を知り、思いを一つにし、運動を続け、国は四島一括返還に拘り交渉していく必要があると思います。
沢村 正樹(東京都電力総連 東京電力労働組合本店地区本部)
北方領土についてあまりわかっていませんでしたが、学習会・集会・元島民の方の話しを通じて、北方4島にどのような状況で渡ったのか、どのような想いで強制送還されたのか全てではないと思いますが、自分ごととして感じることができました。特に印象に残っているのは、学習会の中で4島がどこにあるのか、大きさはどれくらいなのかそういう所から興味を持って頂き、ご家族・職場の方々にお話しして頂きたいという元島民の方のお話しでした。北方領土の返還がいつ実現されるか、現時点ではわかりませんが、元島民の方の願いを自分の言葉でより多くの方に伝えたいと思います。
伊東 祐也(UAゼンセン いなげや労働組合)
今回初めて根室での平和行動に参加させて頂きました。
参加前は、北方領土問題に対してそこまで深い問題意識を持っておらず、どこか他人事として捉えていましたが、現地で参加した「北方四島学習会」や「2025平和ノサップ集会」を通じて、想像以上に北方領土における問題が根深く、そして私たち1人ひとりが向き合うべき問題であると認識することができ、非常に貴重な経験となりました。
元島民の方々から語られた当時の状況と戦後80年が経過してもなお、故郷を奪われた悲しみは未だ癒えることない現状、1日でも早い領土返還を願う強い想いが特に印象的でした。
今回の平和行動を通じて、決して北方領土問題を風化させることなく、北方領土の問題と元島民の方々の想いを少しでも多くの組合員に発信していきたいと思います。
最後になりましたが、企画運営頂きました関係者の皆様に感謝申し上げます。
この度は誠にありがとうございました。
黒田 悠介(基幹労連 神戸製鋼所労働組合東京支部)