第8回親子で学ぶ沖縄平和学習会を開催

掲載日:2025年4月8日

 連合東京は3月31日(月)~4月2日(水)に沖縄県にて「第8回親子で学ぶ沖縄平和学習会」を開催しました。
 今年は14組28名の親子が各構成組織から参加。3日間にわたり、80年前に起こった沖縄戦の歴史と今もなお駐留する在日米軍基地の現状を学びました。

記念撮影に納まる参加者(ひめゆりの塔にて)

 第1日目は、ひめゆりの塔と沖縄県平和祈念資料館を見学。ひめゆりの塔では慰霊碑への献花、展示室の見学、DVD視聴をし、ひめゆり学徒隊240名中136名が犠牲となった悲運の歴史を学びました。参加した小中学生とほぼ同年代ということもあり、みな真剣な眼差しで当時の写真や説明を見聞きしていました。

ひめゆりの塔の慰霊碑へ献花を行う

 続いての沖縄県平和祈念資料館でも、90日間にわたり一般住民を巻き込んで地上戦となった沖縄戦の過酷さ、悲惨さを肌で感じました。

沖縄県平和祈念資料館で説明を受ける

 2日目は、連合沖縄・青年委員会ピースガイドの案内で、嘉数高台公園、道の駅かでな、チビチリガマ、旧海軍司令部壕、首里城を見学。
 嘉数高台は、1945年4月1日に沖縄本島に上陸した米軍との間で最初の大規模戦闘が行われた場所であり、激しい戦場を物語る「トーチカ」や「弾痕の塀」を目の当たりにしました。また世界平和を願う地球儀をイメージした展望台からは普天間基地も見ることができました。

嘉数高台公園の展望台

嘉数高台公園内の沖縄戦で亡くなった方々の慰霊碑

 道の駅かでなでは、アジア最大の米軍基地と言われる嘉手納基地を一望し、在日米軍基地をリアルに感じることができました。

道の駅かでなから在日米軍嘉手納基地を一望

チビチリガマの前にて祈りをささげる参加者たち

 旧海軍司令部壕では、語り部の方から、当時約4000名の兵隊さんが地下壕を拠点に持久戦を戦っていたこと、現在は世界に平和を発信する戦跡公園となっていることを聞きました。

旧海軍司令部壕

 首里城は沖縄(琉球王国)の歴史と文化を象徴する城であり、世界遺産となっています。現在、2019年の火災で焼失した正殿の復元工事が行われており、復興の様子を間近で見ることができました。

 参加した親子からは、「親子で平和について学ぶ貴重な機会だった」「戦争の悲惨さ平和の尊さを子どもながらにも感じてくれたようだ」「沖縄を見て、感じて、味わう旅となった」などの感想が寄せられました。

学習会の最後は世界遺産の首里城を見学

 連合東京は2025年、戦後・被ばく80年を踏まえ、次世代への継承、恒久平和の実現に向けて平和運動を推進していきます。